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どこで見つけてきたのかカラフルなカツラとめちゃくちゃな化粧。
周りの人が引いてしまうくらい、ステージに立つあなたはいつも奇抜な格好で。
でもそれが、内気で恥ずかしがり屋なあなたが人前に出る為に必要な、絶対の術なのだと僕は知っていたよ。
唄もけして上手くなくて、へんてこな曲も多かったけど、あなたが過去を振り返り作った曲だけは、素敵なメロディと、優しく紡がれた詩で、なんども一人で聞いて泣いたよ。
どうしてるのかな？とたまに思ってはいたけどね。
ゴメンじゃ済まないけど、ゴメンね。
今、正人って後輩が音楽で生きて行こうとしてる。
彼がこのタイミングで動きだしたのは、きっと何かの縁なのかも知れないね。
今日も、へんてこな格好して歌ってますか？
俺、頑張るから。またね晃一郎さん。
‘夏の思い出‘ 中野晃一郎
「幸せをつかみはしても またどこかに消えて行く
いたずらに呼びかけても君は風の中に」
